2025/02/04 23:33

前回までの「果実と介護と農業と」で「のんびり農園日和」の野菜の取り扱いの経緯をご紹介した。
今回からは具体的な販売方法と、私自身の新たな挑戦について書いてみる。

塩生クリームの野菜サンド

先ずは店内での販売だ。
試作したのは「塩生クリームの野菜サンド」。
まずこれが一つ目の挑戦。
フルーツサンドがブームになった時、その火付け役となったのは、青果店。
所謂八百屋さんだった。
ならば、フルーツ屋が野菜サンドの火付け役になるのも面白い。
火が付くかは分からないが・・・
いずれにしても、味が良くなければ話にならない。
使うのは「のんびり農園日和」のトマトと、農業の方で摂れた胡瓜。
何と合わせるか。
マヨネーズ?マスタード?ドレッシング?
スタッフと相談しながら出た案が「塩生クリーム」だった。
生クリーム使いにはそれなりの自信がある。
シンプルに塩とブラックペッパーを混ぜてみる。
後はフルーツサンドと同じ要領でサンドイッチにする。
美味い。美味すぎる。
野菜しか使っていない筈が、クリームの所為か、肉を感じる。
文字で伝えるのは非常に困難だが、例えるなら「生ピザ」だ。
トマトの味も胡瓜の食感も損なわずにしっかり出ている。
これ程トマトからダイレクトに出汁を感じた経験は無い。
野菜を使ったサンドイッチと言うと通常ハム等の付け合わせの
役割が大きいが、見事に野菜を味わうサンドイッチが誕生した。

みどり市トマトの新ブランド「まごおもい」

二つ目の挑戦が、地方野菜のブランド化だ。
今回「のんびり農園日和」の野菜の取り扱いに際して、みどり市野菜の
新たなブランドとして、「まごおもい」を立ち上げる事にした。
名前の由来は言わずもがな、「高齢者介護施設で作られた野菜」。
コンセプトは「介護で生まれた優しいトマト 喜びの輪を全国に」。

果物屋に出来る事

ブランド化への取り組みを決めたのには理由がある。
以前、群馬県特産のいちご「やよいひめ」について書いた。
「やよいひめ」の特徴については、以前の記事を読んで頂きたい。
そちらでも書いた事だが、残念ながら、「やよいひめ」はその特徴を生かし切れていない。
果実専門店としては歯がゆさを感じていた。
HashimotoFrutisではオンラインショップも運営している。
オンラインショップは全国からご注文や、お問合せを頂く。
今までの店舗運営では、群馬県内やその近辺からご来店頂くお客様が多く、地物の取り扱いに対して消極的だった。県内のお客様が求める物は地産地消よりも、希少性の高い物だったからだ。品質の高さは理解していたが、群馬県内で考えれば希少性は薄かった。しかし、全国に目を向ければ話は変わる。
そんな事を思い出していた矢先に「のんびり農園日和」の野菜と出会った。
新たな挑戦の機会をくれた友人に感謝している。