2025/11/28 12:00

一般的に熨斗(のし)と呼ばれる贈り物に付ける名前の書いた紙。
正確には掛け紙と言います。掛け紙(のし紙)の歴史は日本独自の文化で、贈り物の礼儀・縁起を示す意味から生まれました。大人になると使う場面が増える掛け紙ですが、実は細かな決まり毎が有ります。今更聞くにはちょっと聴き難い。そんな方の為に今回は、掛け紙の掛け方をご紹介します。
掛け紙(のし紙)を「する/しない」の判断は、
“贈り物の目的・場面の格・相手との距離感” の3つで決まります。
① フォーマルな贈り物の時
お中元・お歳暮
結婚祝い・出産祝い
上棟祝い・開店祝い
法人への贈答(取引先・上司)
② 「誰からの贈り物か」明確にしたい時
社内配布や法人間のギフトや、行事の差し入れなどで複数の贈り物が混ざる時に送り主の混同を避ける為、付けると親切です。
③慶事・弔事のルールに沿う必要がある時
結婚/出産/内祝い
香典返し/法要
掛け紙には意味(蝶結び/結び切り)があり、用途が決まっている為、決まりに沿った形で、選ぶ必要が有ります。
結び方特徴、用途の例
蝶結び(花結び):何度でも結び直せる、ほどけやすい
【用途】出産祝い、入学祝い、内祝い、季節の贈り物(お中元・お歳暮)

結び切り:固く結ばれ、ほどけにくい
【用途】結婚祝い、快気祝い

あわじ結び:結び目がほどけない、末永く続く意味
【用途】結婚祝い、長寿祝い、開店祝い
掛け紙を付けると、差し上げた方に、返礼の気遣いをさせる場合が有ります。お気持ちで渡すときなどは、敢えて掛け紙をせずに贈る場合もあります。

掛け紙を“しない時
友人への差し入れ、誕生日やちょっとしたプレゼント、手土産(訪問時の軽い贈り物)など、親しい間柄の方や、気を使わせないカジュアルな品物には
付けずに渡すのが一般的です。
様々な場面や用途によって決まりのある掛け紙。
こちらの記事に記したのは一般的な場合をご紹介しました。
贈り物は様々な場面や、御用途が有ります。関係性や、お使い道によって、その都度、適した掛け紙をご提案しますので、お気軽の御相談下さい。
